統計検定という資格があるんですね。
今や、ネットに情報があふれている時代。膨大な量のデータが日々生み出されています。

そんな「ビッグデータ」といわれるものを、ちゃんと統計して、分析して役に立つようにする能力が必要なわけで、その統計に関する知識や活用力を評価する資格が「統計検定」だそうです。

データの分析は、何にでも役立ちます。
大きい企業にはだいたいマーケティング部というのがあり、そこでは、商品を作ったり売ったりする際の戦略を立てていますが、戦略ひとつ立てるにも、データの読み方がしっかりしていないと正しい戦略が立てられません。

また学者だったら、調査研究をしても、それをどう読み取るかで分析結果が違ってきます。今の時代には、必須の能力ですね。

統計検定の資格には、1級(大学専門分野)、2級(大学基礎科目)、3級(データの分析)、4級(資料の活用)があり、さらに、統計調査士(統計調査実務に関する基本的知識)、専門統計調査士(統計調査全般にかかわる高度な専門的知識)、そして、国際資格(英国王立統計学会との共同認定)もあります。

1級は、もちろん分野別になっていて、「人文科学」,「社会科学」,「理工学」,「医薬生物学」の4分野があります。統計というとやはり数字を使うことが多いので、関数などのレベルの数学には馴れておいたほうがいいようですね。計算自体は、試験に電卓を使用してもいいので心配することはありません。

難易度は、まだ新しい資格なので何とも言えませんが、2級で合格率が41.3%、3級で63.5%、統計調査士で58.4%、専門統計調査士で79.8%となっています。

受験して合格した人で、優秀な成績だった人には賞状を贈っているようですが、公開されている成績優秀者には、総務省の人や大学院生などが多くいます。やはりそれなりに優秀な人でないと合格は難しいのかもしれません。

経済評論家の勝間和代さんは、自分は公認会計士の資格を持っているが、今は人気がありすぎて資格保有者も多くニーズより多くなっている。もし今何か資格を取るんだったら、統計検定などの資格を取るかもしれないし、統計学も本気で勉強するだろう、と述べています。

資格を取るなら、時代を見据えることも大事ですね。
尚、統計学の参考本については、こちらの記事もどうぞ。
            >> 統計学とは?初心者向けの、概要が分かる本